浜辺の診療室から

脳の発達と機能低下   認知症をめぐって(その3)

“人間らしい呆けかた”の本体を、どうとらえるべきか。

それには認知症の説明文を、いま一度確認しておく必要があります。

定義というよりは説明文がよい――なぜなら認知症の定義は、
定義する側の立ち位置によって変わってしまう可能性があるからです。

ウィキペディアによる認知症の説明は、以下のとおりです。

認知症(にんちしょう: Dementia: Demenz)は、後天的なの器質的障害により、
いったん正常に発達した
知能が低下した状態をいう。(中略)などヒト以外でも発症する。

知能が低下した状態というのであれば、知能とは何でしょう。
以下は、ウィキペディアの説明です。

知能(ちのう、: intelligence)は、
論理
的に考える、計画を立てる、問題解決する、抽象的に考える、考えを把握する、
言語
機能、学習機能などさまざまな知的活動を含む心の特性のことである。
(中略)いわゆる「社会性」という範疇に入る能力は「社会的知能」と呼ばれ、(中略)
社会的知能は本質的にパーソナリティの問題であり、厳密な意味での知能とは区別する向きも多い。
(中略)一般社会で知的能力と考えられるものを全て計測することは、無論不可能である。

しかしながら、ごく普通の人間集団に施行したときに、かなりの程度その人の社会的適応度と
相関するのも事実である。

 

であるなら、ヒトにおける認知症とは、以下のようにまとめることができるでしょう。

(※) 考える力、ものごとに対応できる力、社会に適応して生きる力など、
ヒト特有に備わった脳の機能が、いったん発達を遂げたあと、加齢や病によって低下した状態。

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