浜辺の診療室から

すべての人を支配する “ 感情 ”   認知症をめぐって(その8)

問題が起こると、わたしたちはそれを解決しようとします。

何をもって解決するかといえば、知恵です。

ひとりの知恵であったり、複数の知恵を集める会議であったり。

 

しかし知恵の力を借りて、感情を抑えることはできません。

感情や情動を抑えることができるのは、たとえば倫理や規範です。

人間は、感情の動物なり ―― それは職場を見回してみれば、おわかりいただけるでしょう。

 

義務や責務、使命感、命令で、人は動く ―― そう思われがちですが、答は 「 ノー 」 です。

上司はイヤな人だ、と思った部下は、上司に背きます。

だから、受けた指示は、手抜きして上司に返します。

できない部下だと上司が思えば、上司は部下を育てようとしません。

だから、指導しているように見せておいて、肝心なところを伝授しないのです。

 

よい仕事ができるかどうかは、感情次第。

あの人がしやすいようなかたちで仕事を回そうといった想い……。

それは、「 あの人 」 が人間的に好きだったり、尊敬できたりするから、できるのです。

感情は、すべての人の行動を支配します。

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