浜辺の診療室から

安心できる場   認知症をめぐって(その17 終わり)

認知症を抱える人にとって、もっともな環境――

それは、ヒトを全知全能の存在と信じてやまない人たちが生み出した、

便利でおもしろく、効率を重視した、自動化された世界……ではなく、

無意味につつかれたり、非難されたりすることなく、安心して生活できる環境のことです。

 

認知症にみられる妄想や幻覚、睡眠障害、徘徊、不潔行為などは、周辺症状と呼ばれますが、

もっともな環境に包まれて暮らすだけで、周辺症状は改善していきます。

( 周辺症状は、認知症におけるふるまいや心理症状という意味でBPSDと表現されることあり )

 

安心して生活できる環境は、わたしたち就労者や幼小児、学童にとっても欠かせません。

誰も老いることにおびえ、学校に行くことにおびえながら生きてゆくのは、辛いのです。

機能の差が所詮、程度の差であるなら、大なり小なりわたしたち就労者も、機能不全者です。

誰かを頼り、誰かに助けてもらいながら、また誰かを助けることで生きていくのが自然です。

 

 

高齢者の立ち位置と、ご家族の立ち位置、そして介護、看護、医療、事務など

色合いの異なったスタッフの立ち位置を揃えるために、わたしたちはどうすればよいか。

ひとつの結論が、このブログであって欲しいと、わたしは願います。

 

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