浜辺の診療室から

閑話      溺れる理由

CPAで病院に到着したケースに対して、

やることは決まっている。

いわゆる救命蘇生のABCというもので、以下をいう。

A(airway):気道の確保。エアウェイ使用や気管内挿管は、これをいう。

B(breath):呼吸管理。用手エアバックによる空気送り込みは、これをいう。

C(circulation):循環管理。心マッサージや血管確保は、これをいう。

 

それでもまったく反応しない場合が、大半だったわけである。

死因を知るべく、全身のCT検査をすると、

肺に大量の水が映し出されている。

それで、溺れて死亡する溺死パターンだったとわかる。

 

脳血管障害が起こり、そこが浴場という場であったために、

溺れたと想像された例も、あるにはあった。

 

ともあれ、肺に水が大量に吸い込まれて、

5分以上も時間が経ってしまったら、

都心の救命センターでも救えない。

 

神奈川県西圏域と呼ばれるエリアに属している

湯河原と真鶴は、

農村地区でもあり、海と山が近い町でもある。

風光明媚で、温泉があるといった観光特性も、

開放気分に浸りすぎると、危ない。

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