浜辺の診療室から

閑話    困った……

入院が決まったので、今後の方針を確認すべく、

機能低下や“脆さ”の話をすると、

わかっている、とおっしゃる。

「延命治療は不要です。

元気になって施設に戻れれば、それでいいのです」

 

老化と“急変”がベースにあるから、

写真や、血液・尿などによる検査で、

異常所見は簡単に、しかもたくさんみつかる。

それを是正すべく手を打つと、

写真は改善し、数値もよくなる。

 

でも、食べられない。

寝てばかりいて、覚醒しない。

寝てばかりいても、施設に戻るのであれば

水分補給が必要だと説くと、「お願いします」。

 

ところが血管がないし、あっても脆い。

そこで中心静脈という、表在にはない血管の説明をし、

点滴路をそこに求める際のリスクを説明し、

カロリーを盛るのか、それとも水分だけにするかを問い、

水分を入れ始めたところで、万事休す。

またたくまに浮腫が目立つようになり、

あれだけよくなった写真と検査所見が、ふたたびゆがみ始める。

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