浜辺の診療室から

閑話   そっとしておけば?    老いあれこれ(その7)

老父子が同居している世帯、老母子の世帯では、
高齢者が置かれている環境そのものを懸念する声もあった。
「高齢者の情報は把握しているが、その下の世代で働いていない人、
引きこもりの人の
情報・接点がなく、問題だと感じている」 
 
では、どうすればよいか。
 
参加した福祉団体から出された意見を、列記してみよう。
・制度の狭間で悩んでいる人を地域で支える仕組みがあるとよい。
歩いていける距離に、気軽に話せる場があるとよい。
・困りごとがあったとき、相談ができる場所を自分で探し、市役所やその他の相談機関まで
相談に行ける人はよい。
しかし、一人で考え込んでしまい、相談できずにいる人を支えることが必要。
・若い世代は、地域に関しての意識が高い。
むしろ古くから住んでいる人たちへの関心をどのようにして高めるか。
・地域では、子ども会やシニアクラブがそれぞれ活動しているが、その間の世代をつなげるような
仕掛けが必要。
・地域と「つながりたい」と思っている人がいる反面、「つながりたくない」と思う人もいる。
地域と関わりを持ちたくないという人が増えている中で、地域の中での「適度なおせっかい」が
必要ではないか。  
 
 
少し前のこと、この資料をもとに話し合う機会があった。
そのとき出てきた意見に、みなはっとした。
 なんとしてでも、高齢者を地域社会へ引っ張り出したいと思う気持ちの
 原動力は何なのか。
 関わりたくないと本人がいうなら、そっとしておけばいいではないか。
 そもそも、古くから住んでいる人たちへの関心を高める必要が、どこにあるのか。 
 
意見を述べたのは60代女性だが、
まったく同感として、3040代女性や熟年男性が手を挙げたことは
印象深かった。
koureisha hujinn

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