浜辺の診療室から

終末期なら病院でしょ?     死と向き合うこころ(その1)

閑話では老いについて考え、
そのあと資料に基づいて、老いびとのこころを追ってみた。
みえてきたのは、老いびとたちに孤独が根付いていることだった。 
 
ひとり残された孤独にはじまり、親族が遠ざかったことによる孤独、
話し相手がいない孤独、不要になったとの思いからくる孤独、
自らの死を予感することによる孤独、孤食のむなしさがもたらす孤独、
そして、あきらめの境地から派生してくる孤独など、
老いびとが置かれた環境にある一つひとつの要素が、
孤独というかたちで結集している様子が浮き彫りになった。
   
 
 
日本は1994年に高齢社会を迎えた。
以後、高齢者は加速度的に増えている。
一方で都市部と、過疎地を含む地方とのばらつきも、問題になってきた。
そうした社会情勢のなかで、
医療・介護・福祉に携わるわたしたちの課題は、何だろう。
  
 
終末期医療つまりターミナルケアを行う施設としては、
健康保険適用施設として医療療養型病院とホスピスがあり、
介護保険適用施設として老健、特養および介護療養型病院がある。 
 
けれども老健にせよ、特養にせよ、介護保険適用施設では、
“看取り”に対して、積極的に取り組んでいる施設が意外に少ない。
それは、終末期なら病院でしょ? と考えているスタッフや、
家族が多いことを意味するわけだが、
……なぜだろう。
byoukidebyouinn

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