浜辺の診療室から

定点観測    本日休診その24

前々回のこの欄で『伊豆半島の昭和』という写真集を紹介しました。
何十年という時間が経つと、
今はもう見ることがない景色に驚くことがあります。
しかし景色は、一朝一夕で変わりません。
12年のうちに生ずるほんの少しの変化が、
積もり積もって景色の変化になっていきます。 
 
先日、何十年ぶりかで故郷の町を歩く機会がありました。
高校生のとき毎日通過していた商店街は、
大学生になったときも、
社会人になってまもないときも、
大きく変わった印象はありませんでした。
これくらい時間が経てば、これくらいは変わるものさと
思える範囲でした。
しかしどうでしょう。
今回は、唖然としました。
繁華街からは見慣れた商店が消えており、
ゲームセンターや
チェーン店のコーヒーショップやドラッグストアが、
住み着いていたのです。
そのきらびやかさからか、
町はそれらの新規ショップが主役のようにもみえました。 
 
もし定点観測していれば、
変化の様子が手に取るようにわかったでしょう。
医療でも同じことがいえます。
皮膚の変化や、画像の変化、血液の変化などは、
“定点観測”すると一目瞭然です。
治療から一週間が経った皮膚と治療前の皮膚、
治療する前の写真と、治療が進んだときの写真などは
並べてみると実によくわかります。 
 
日々見ていると変化がわからず、
「昨日と同じ」だと思っていても、
時間を置いて客観的に得られた物体を並べてみれば、
変化が「見える化」されます。
……ん? おじいさんや、おばあさんも同じ?
高齢者だけでなく、経年変化は
年齢を問わず訪れるものです。
toukyoumukasitoukyou ima

<< 「事例」と「ケース」    本日休診その25   それでもガンがいいですか?    本日休診その23 >>

お電話番号でのお問い合わせ 0465-64-1700 メールでのお問い合わせ

お問い合わせ・資料請求