浜辺の診療室から

変わっていくものたちへ   本日休診その37

神戸の元町高架下商店街(通称モトコー)は
高架下だけあって、東京のアメ横と似ています。
扱っている商品は、今風のものから
もう何年も見かけない珍しいものまで
あれこれそろっています。
輸入衣類や雑貨、化粧品、靴、アクセサリー、レコード……。
小売店のあいだには、ちょっとした喫茶店があったり。
モトコーには昭和50年前後に、何度か行ったことがあります。
商店街に足を踏み入れると、昭和の雰囲気という以上に
懐かしい香りがしました。
歴史そのものの香りとでもいえばいいのでしょうか。
タイムスリップしたような感覚に包まれる心地よさが、
リピーターになった理由でした。 
 
そのモトコー商店街が先日、テレビに映っていました。
再開発することで、商店街がなくなる話が出ているようです。
再開発すれば、昔のよさはすぐさま消えてしまうでしょう。
一度失われたものは、永遠に戻ってきません。
逆に再開発しなければ、商店街そのものが消えていくでしょう。
現に、かなりの数のシャッターが降りているのです。
行くも地獄、戻るも地獄です。
 
     
 変わらないもの、変わってしまうもの
    
変えたいもの、変えたくないもの
    
変えるべきか、それとも変えないほうがよいのか
    
変えるのであれば、一気に変えるべきか、
    
それとも一つひとつ、丹念に変えていったほうがよいのか……。
わたしたちはいつも、このことで迷い
考え込んでしまいます。
 
 アンバランスなことが起きたり確認されると、
わたしたちは何かを変えてみようとします。
町の再開発では思想やシステムをもとに、
最終的には解体・新築といった形状変化が起きます。
形状変化は、誰の目にも一目瞭然です。
一方、システムを変えたつもりでも、
いつまで経っても思惑どおりに進まないことがあります。
変えたと思ったけれど、一向に変わらない状態は、
形状変化がないから――つまり見えないがために
評価があやふやになっていくことで起こります。
2025年に起こるらしい大きな波に対して、
変えつつあるシステムが順調に稼働することを祈ります。
motoko-

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