浜辺の診療室から

懐かしい町で   本日休診その49

先日、ひさびさに上京する機会がありました。
宿に荷物を置いたあと、
すっかり暗くなった雨の町に出かけました。
深呼吸をして、町の匂いが同じであることに
ほっとしました。
その町で仕事をしていたことが
何年かありました。 
 
懐かしさついでに、
ときおり立ち寄ったことがある
居酒屋に入ってみました。
店の柱には鷲神社の熊手が掲げられ、
その下には、
飴色に変色した火の用心札が貼られていました。 
 
メニューはざっと150
本日のおススメが
小さな黒板に書かれているのはよく見かける光景で、
珍しくもありません。
けれどもその黒板は
かなりむかしに寄贈されたものらしく、
下にペンキで無造作に「酒の坂○」と書かれていました。
ちょっとした発見でした。 
 
当時同様、
枡に入れられたコップ酒をすすりつつ、
ごま塩頭の親父さんが作ってくれた肴を突きながら、
あのころはこの店で、
何を思いながら
酒を飲んでいたのだろうと思いました。 
 
アタマのなかにある
記憶装置と、嗅覚中枢が
動き出してくれたことを新鮮に思いつつ、
町も親父さんも
変わっていなかったことに感謝しながら
宿に戻りました。
 nihonnshu

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