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認知症の方の対応をする
認知症の方の対応に困った事がある方…あんまりいないかな?
普段普通に生活していると家族が認知症でない限り、認知症の方に会う事はあまりありません。
自分も十数年前この仕事に就くまでは会ったこともありませんでした。
もしかしたら会ってたかも知れませんが(;´Д`)
認知症にはたくさんの種類があります。
代表的なものでも、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症があります。
全て症状が違い、発症しやすい人も違います。
また、脳に異常が起きた個所によっても症状は全く変わってきます。
じゃあ普段、認知症の人に対応する人は全て覚えないといけないのか…。
答えは…
覚えた方がいいです。
特に介護職の方は勉強しましょう。
もう素人集団の集まりや底辺職ではありません。
認知症介護のプロですから!(`・ω・´)
とは言っても覚えるのには時間がかかります…
知識を現場で活かせるようになるにも時間がかかります…
そこでちょっとしたコツみたいなものをお教えします。
認知症の方の対応は『その人の物語に参加する事』です。
これを覚えておくだけで多くのシーンで間違った対応をしなくなります。
認知症の方は、病気や認知症により、健常者と違う「考え」を持っていると勘違いされることがあります。
しかし、そんな事はありません。
もしあなたが
「見たことがない広いビルに閉じ込められました。ドアがたくさんありますが出口がわかりません。
だんだん表が暗くなってきました。自分を監視している人もいるようです」
この状況になったらどうしますか?
元気なあなたは片っ端からドアを開けて出口や、知っている人を探すでしょう。
それが介護施設で言われる「徘徊」です。
多くの職員が「開けちゃダメですよ」「今日は帰れませんよ」などと言い、
しまいには「いろんなところに入られて困る」とその方が問題を起こしているような発言をします。
これは職員が「職員の物語を押し付けている」から起きる対応です。
職員の物語とは「時間までに終わらせたい」とか「他の仕事があるのに」など。
このシーンで、その方の「物語に参加」したらどういった声かけになるでしょう?
「どうしました?」「それは困りましたね」「一緒に探しましょうか」
他にもいい言葉があるかも知れません。
「ダメ」と言われるよりきっと安心するでしょう。
認知症の方への対応は「その方の物語に参加する事」です。
ご家庭で介護されている人も、施設で介護されている人も
心のどこかに留めておいてください。