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職員からの質問 《介護主任:樋口》
つい先日、ある職員に
「看護と介護の違いがわからず悩んでいる」
と言われました。
視点の違いについて、以前のブログ
『介護と看護は仲が悪い?』
というタイトルで書かせてもらっています。
その話をした上で介護の専門性について少し話しましたが、
短期入所の方の移送サービスの付き添いの時間もあり、
十分に話せませんでした……。
介護職が今後発揮しなければならない専門性は
「思考」と「認知症介護」であると思っています。
これはシンポジウムでも話しました。
難しいことではありません。
認知症のお年寄りは老人ホームにいます。
老人ホームで働いているのは介護職員です。
⇒ じゃあ、介護職員が認知症に詳しくなきゃダメじゃん!
ってことですね。
「思考」も同じです。
廊下で用を足してしまうお年寄りがいるとします。
どうケアしますか?
「忙しい中、何度も廊下でされたらたまらない、オムツをつけなきゃ」
とは施設職員は思いませんよね(笑)
認知症の中核症状の見当識障害で、トイレがわからないのかもしれない。
用を足す前に、何かサインとなる行動はなかったかな?と考え
「トイレがわかるように目印をつけよう」
「行動を観察してサインを見つけよう」
「歩行は大丈夫かな」「トイレ内の動作は」
もっと意見がでるかもしれません。
この考えでいいと思います。
詳しく話すとICF(国際生活機能分類)と
介護過程の話になるので簡単に(笑)
「発揮しなければならない」ということは
逆を言えば「足りない」んです。できていないということになります。
この専門性、「思考と認知症介護」の理解が向上したり、身につけば
看護と介護に違いを見つける事もできると思います。
さて、これは時間を見つけて質問してきた職員に話さないと(笑)