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施設長ブログ
気づく観察力
職場での職員の会話で
「〇〇さん(入居者の方)この何日か食べ方と歩行が気になって…たぶん調子を崩す前兆だと思う」
という話をしているのを聞きました。
高齢者はちょっとしたことで体調を崩すことがあります。
季節の変わり目であったり、気温の急激な変動などでも体調を崩す方もいます。
実際、職員が気にかけていた入居者の方は体調を崩されましたが、
変調に気づいていた職員たちの対応で、素早い受診、治療につなげることができました。
できれば体調を崩さず、いつも元気でいてもらいたいものですが、
私達でも調子を崩すことはあります。
私たちは「のどが痛い」「頭が痛い」と言えますが
入居者の方の中にはうまく言葉で職員に伝えられない方もいます。
それを「気づく」事ができる専門職として
介護職は国や世間から期待をされています。
どんなビジネスシーンでも「気づき」は重要だといわれていて
特に福祉職や医療職は、気づくことができる「観察力」が必要です。
逆を言えば気づくことができない、「観察力」がない人は
福祉や医療の現場では働けないことになります。
日々のバイタルサイン、排せつ、行動、発言、そして表情まで
介護職は観察していなければなりません。
時に「違和感」から気づくこともあります。
「いつもと違う」
という違和感は、普段一緒にいる介護職しかわかりません。
「〇〇さん(入居者の方)この何日か食事と歩行が気になって…たぶん調子を崩す前兆だと思う」
この一言に介護職の「観察力」と老人介護福祉施設の「底力」を感じた日でした。