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施設長ブログ
身体拘束
最近湯河原老人ホームに入職した職員をシーサイド湯河原で研修しています。
その新入職員と先日面談している最中に、
「身体拘束」の話になりました。
その職員が以前勤めていた職場は病院で、身体拘束がたくさんあったとの事。
私が昔勤めていた病院でもたくさん身体拘束(抑制)がありました。
・車いすに帯のようなもので縛られている人。
・ベッド上で、手足をベッドに縛られている人。
・腰をベッドに縛られている人。
・車いすのタイヤに杖を差し込まれて動けなくなっている人。
・車いすと柱がロープでつながれている人。
など…
介護の仕事をその病院で始めた自分にはショックでしたが
それも次第に慣れていきました。
縛らないと先輩に怒られるし、
そうしないと患者さん(当時は病院だったので)が大怪我をすると思い込んでいました。
今思えば、縛られりゃ暴れるし、怒るさ…
そんなとこいられないし逃げ出したくなるさ…
あの時の患者さんたちもそうだったんだろうな…
病院から湯河原福祉会に勤め先を変えて、
身体拘束廃止のマニュアルがあって、
車イスは縛らない、手も足も縛らない
ベッドに縛り付けたりしない
そしたらほとんどの人が暴れないし、怒らない
病院で守っていたのは患者さんじゃなくて
自分たちの「業務」と「ペース」だったと思い知らされたものです。
そんな思い出も新入職員と話し、
病院とは違う、特養の凄さと底力を思い出した日でした。