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施設長ブログ
環境やものの介護力✨
シーサイド湯河原には中庭がありますが、正直あまり活用されない場所…。
時々、外の空気を吸うために、中庭に出る程度…。
「海が見えて、風を感じることができる素晴らしい場所なのに…。もったいない。」
(なぜ、活用されないのだろう??? きっとその場所に目的がないから!?)
「人が足を運ぶ場所とするために、何か仕掛け(目的)が必要だな…。」と思い、営繕を担当して
くれている職員と相談して、入居者の多くが経験している野菜の栽培と見て楽しめる植物を植え、
足を運んでもらう場作りをしました。
入居者にもアナウンスを行うと、「見てみたい。私も昔良くやった。水やりは誰がやるの?」と
すぐに反応が…!!その後も毎朝、ユニットに伺うと「水やりに行こう。昨日なすがなってたよ。」と
入居者から声をかけてくれるように…。(自発的な言動…。嬉しい!!)
今日は実った野菜の収穫を入居者の方としました。
「これは食べごろだ!!」「綺麗に育った。」「おいしそう!!」 会話も弾みます!!
何もなかった中庭に野菜、植物のスパイスを加えるだけで、そこに楽しみが生まれ、楽しみが行動につながる…。
(ものや環境が提供する立派な日常【サービス】です。)
収穫した野菜を入居者の皆さんと食べました。
入居者A「これは今朝そこの畑でとった野菜だよ。」「なすは塩もみが一番!!」
入居者B「あなたが取ったの?美味しいよ。ありがとう。」
入居者C「俺は食べるだけだけどな。おいしいよ。シンプルだけど悪くない。」 などなど
普段会話が少ない食卓に会話が生まれ、人間関係が作られ、一緒に生活している生活感が出ます。
「ここでの生活も悪くない…。」と思っていただけるように、環境やものの持つ介護力も使いながら、
日常生活(当たり前の生活)の充実を支援していくぞ~!!