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ふるさとに響く、心の歌 ~音楽がつないだ、感動のサマーコンサート~【施設長 小野】
昨日、シーサイド湯河原に、とても素敵なお客様がお越しくださいました。
湯河原町生まれで、現在はイタリアを拠点に活動されているベルカントソプラノ歌手の浅沼友実さん。
そして、埼玉県出身、ドイツを拠点に世界各地で演奏活動をされているピアニストの保屋野美和さんです。

お二人は大学時代からのご友人。
今回、日本に帰国されるタイミングで、「ふるさとへの感謝の気持ちを込めて、地元の皆さんに音楽を届けたい」と、
シーサイド湯河原でサマーコンサートを開いてくださいました。
このような素晴らしいお二人が、ふるさと湯河原への思いを胸に、私たちの施設を演奏会の場所として選んでくださったこと。
本当にありがたく、心から感謝申し上げます。
会場に響き渡ったのは、保屋野さんが奏でる美しく、そして力強いピアノの音色。
ショパンの「幻想即興曲」では、流れるような音の美しさと、時に迫力のある音の響きに、会場全体が引き込まれていきました。
そして、浅沼さんのソプラノ。
オペラ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」では、圧倒的な声量と、豊かな感情表現に驚かされました。
身体全体を使い、表情や動きを交えながら、歌に込められた思いを届ける姿。
その歌声は、まるで会場の空気を一瞬で変え、私たちを音楽の世界へ連れて行ってくれるようでした。
ご入居者の中には、目に涙を浮かべながら聴き入っている方もいらっしゃいました。
普段は、なかなかご自分から身体を動かす姿が見られない方が、手や指でリズムを取っている。
日本の四季メドレーでは、一緒に歌う方、手拍子をする方もいらっしゃいました。
「音楽ってすごいな」と、改めて感じた瞬間です。
音楽は、耳で聴くだけのものではないのかもしれません。
心を動かし、記憶を呼び起こし、身体を動かし、人と人をつなぐ力があります。
そして、時には言葉以上に、人の心に届くものなのだと思います。
今の社会は、以前と比べて本当に便利になりました。
スマートフォンがあれば、いつでも誰とでもつながることができます。
分からないことはすぐに調べることができ、遠くにいる人とも画面越しに顔を合わせることができます。
便利になった一方で、私たちは「直接会うこと」「同じ空間で同じ時間を過ごすこと」「人の声を直接聴くこと」
の大切さを、少し忘れかけているのかもしれません。
昨日のコンサートでは、同じ場所で、同じ音楽を聴き、同じ感動を共有しました。
ピアノの音色に耳を傾け、ソプラノの歌声に心を動かされ、涙を流す人がいる。
一緒に歌う人がいる。
手拍子をする人がいる。
普段とは違う表情を見せる人がいる。
そして、その姿を周りの人が見て、また心を動かされる。
そこには、画面越しでは得られない、人と人との温かいつながりがありました。
「便利になった今だからこそ、人と人との絆を大切にしたい。」
今回のコンサートを通して、そんな思いを強く感じました。
浅沼友実さん、保屋野美和さん。
素晴らしい音楽と、たくさんの感動を本当にありがとうございました。
お二人が奏でる音楽の世界に、私たちはすっかり引き込まれました。
そして、音楽を通じて、ご入居者の皆さまと素敵な時間を共有できたことを、私たち職員も大変嬉しく思っています。
ふるさと湯河原への感謝を込めたお二人の音楽が、シーサイド湯河原に暮らす皆さまの心に、これからも残り続けることと思います。
またいつの日か、お二人の音楽を聴ける日を楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
