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介護と看護は仲が悪い? 《介護主任:樋口》
介護職員と看護職員の仲が悪い施設って多い印象……
なぜでしょう?(シーサイドはそんなことないですけど)
看護師が介護職を見下しているから?
それとも介護職員に何か原因が?
「介護と看護は水と油」なんて言う人も。
そもそも介護と医療は視点が違うので
意見が合わなくても当たり前だと思います(笑)
例えば、脳梗塞で麻痺が残ってしまった方を見るだけでも
医療(看護)は麻痺側(病気)を見ます。
基本的に、ゼロ(普段の状態)から
病気やケガでマイナス(麻痺や障害)になった部分を
再びゼロ(普段の状態)に戻したり近付けるのが医療です。
一方、介護は健側(動く方)で何が出来るかを見ます。
動く部分でどれだけ自立した生活を送れるかを考え、
それを助ける仕事です(自立支援)。
時には麻痺や障害といったマイナスの部分を
「諦める」事から始まる事もあります。
1人の人間を見るだけでもこれだけ違うのですから
実際の施設内のケアで意見が合わないなんて当たり前です。
これを「仲が悪い」なんて思ってたら介護はいつまで経っても
「肉体労働」のままですよ(-_-;)
ちょっと矛盾しますが看護師と話すためには医療の知識が必要です。
介護の知識も突き詰めれば「医療」の知識が多いのです。
といっても医療の全般を勉強する必要はありません(笑)
自分が担当している入居者の病気を調べたり
業務中、知らない言葉を聞いた時、すぐに調べる癖をつけると
自分の日々の業務と「根拠」が紐づけされて
自信が持てるようになります。
その上で「介護の視点」を語れると専門性も増して、
意見が合わない介護職員や看護師も納得させることができるでしょう。
少し話が逸れましたが介護と看護は仲が悪いんじゃなくて
視点が違うんです。
それを理解した上でお互いに意見交換をしましょう(^O^)
それでも「仲が悪い!」っていう人は
たぶん同じ職業になっても仲が悪いです(笑)