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目線!? 《ユニットリーダー : 前田》

こんにちは、今年も明けてから早1年が経ってしまいましたが、

いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は「徘徊」について書いてみたいと思います。

私は十数年前に都会から静岡の田舎に引っ越してきて、

介護の世界に入りました。

そして、こちらへ来てビックリした事の1つとして、

町内放送で「〇〇の△△さんが家に帰っていません」という

尋ね人についての放送が流れている事、

そしてその頻度の多さでした…。

実は私もプライベートで2度、いわゆる「徘徊している」状態の人に

遭遇したことがあります。

(私は、認知症の方に対しての「徘徊」という言葉が好きではありません。

何故なら辞書には「目的もなくうろうろと歩き回る事」

とされているからです。

私はどんな方でも〇〇に行こう、散歩しよう、トイレに行こう等

何か目的があっての行動だと思うからです)

1度目の遭遇は、

1人の女性(高齢者)が大きなカバンを持ち、

静岡県内の山道を歩いていました。

何となく道に迷っている感じ、

駐車場に迷い込んでいる感じ…

!!

履いている靴に「ピン!」と介護職員としての

「レーダー」が働きました。

施設に入居されている方がよく履いている介護シューズだったのです。

そして、その方に話しかけてみると

「この裏が小田原で、行きたいんだけど…」と返事が。

次に、「どこから来られたか」等、いろいろ会話をしながら

質問をしてみたのですが

「わからない」

との返答ばかりでした。

すぐに警察に連絡しその後無事家族のもとへ戻られたそうです。

2度目は、施設から一人で出てしまった方でした。

以前勤めていた施設の敷地内に、一人の男性がいました。

「こんにちは」

と話しかけてみると。

「次に入る施設を探しています」

とのこと。

一旦建物の中に案内し、お話しする中で、

話がコロコロと急に変わり

「私は、〇〇先生と呼ばれ、こういう会を開いています」

と、チラシを出してみたりという状況でした。

そして、ちらっと近隣にある他の施設の名刺が見えたので

その施設に電話し、確認してみると…

やはりその施設に入居されている方で、

すぐに迎えがきて無事に帰られました。

昔TVで徘徊模擬訓練を行っている町が紹介されていました。

徘徊役の人を参加者が町中探し、見つけて声をかけるというものです。

こういう取り組みを見ると、

地域で支え合い、いつまでも住み慣れた場所で

安心して生活していける環境づくりの重要さを感じました。

また、実際自分が地域とどうかかわれるかと考え、

今は市のメール配信に登録し、

「尋ね人」についてのメールはスマホに届くので

外出時、「メールできた特徴に合う人はいないかな!?」

と少し周りを気にするようにしています。

ただ、介護の仕事にかかわる私でもこの程度です。

高齢化が加速する中で、どのように情報を発信していくか、

全体で見守れるようにしていくには!?と考えた時、

当施設シーサイド湯河原では地域公開講座を開催し、

地域の方に参加していただき、認知症予防について学んでいただいています。

地位の多くの方が参加していただければ、

参加者同士、または当施設の職員と情報交換する場には最適ではないかと思いました。

私も少しながらそのお手伝いができればと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。